Lo5

88 temples of Shikoku 2 of 8

二日目

 目が覚めた、脳が動き始めたとたん恐怖がやってきた、寝る前に

 コンセントのあたりに携帯電話を充電したまま寝てしまったのだ、

 寝るまぎわには、誰もいない所に寝たのだが、しかし何があるかわからない

 すぐさま、寝袋から飛び起き携帯の方を見た、ある、よかった。

 今日は天気がいいな、そう思い、ぬれた靴下、かわいたRaincoat,

 ぐしゃぐしゃの寝袋、あたりに散らかったこごのStuffを片付け、

 僕なりに頑丈に施錠した原付に、ゆく準備をほどこし荷物を背負い

 ニュートラルから一足にいれ 風邪をかきわけた、体のあちこちが痛い

 只今、九時頃、第十一番藤井寺、ここからだ、お遍路ころがし言わば

 道が最悪だということだ、またもや峠がやってきた、おっと、

 道が狭くなってきたぞ、一車線の道に左側にガードレールもなく

 川が流れている、山道だ風邪もひんやりする、すこしガソリンも心配になる

 第十二番焼山寺、第十三番大日寺、この頃だ又もや雨が降ってきたまた強い

 ぴりぴりする、やな感じだ、ここから続けて第十四番常楽寺

 第十五番国分寺、第十六番観音寺、第十七番井戸寺、また道に迷い

 次の札所が遠いいと迷う、これまで寺に気になった点がある、いまは四月、

 桜の時期だ、しかしどれもこれも桜は、散り終わったあとだ、

 第十八番恩山寺、第十九番立江寺、第二十番鶴林寺
 
 

 この頃時刻は16時30分頃、

 次の札所にはロープウエーを経由しないといけない

 5時には納経所は閉まってしまう、それにここは山の中さすがに

 この近くでは野宿できない、怖い、急いで次へ、

 とにもかくにも原付はロープウェー発着場に着き、上を見た

 ロープウェーが帰ってきているやばい、いそいで駐車して 走った、

 自動ドアが開くのが遅い、荷物が揺れる、きっぷ売り場に着いた

 次の便で最後らしい、そして三十分で参ってきてくださいと、

 しかしロープウェーの料金がこんなに高いとは思わなかった。

 乗客は僕だけだった、ロープウェーは揺れていた、アナウンスの方が

 このロープウェーの雑学やその周辺のことを披露していた。

 ロープウェーは山と同じ高さに上がり駅にぶつかりながら停車した

 寺には僕以外誰もいなく静かであった歩く途中にロープがぶら下がっている

 たどって行くと鐘だ、鳴らしていいと書いてある、勢いよく後ろに引っぱり
 
 鳴らした、

 音のない寺になんとも言えない音が広がった。

 いつも通りに線香を置き、さい銭を投げ、手を合わし、後を去った

 階段が少しつらい、歩いてるうちに時間が迫ってきた、

 ロープウェーに乗る、下に下がって行く、そこで僕にはありがたい話を聞く

 無料の入浴券がありますけど要りますか? 即答だ、「おねがいします」

 駅につき、入浴きっぷをもらい場所を教えてもらい急いで向かった

 なぜありがたいのか、雨に打たれ寒い山道、手足が凍っているように

 固くなっていた、入浴場は近い急げ、しかし不安がやってきた

 原付がヒクリはじめたガス欠まで近い、いや、そんな事どうでもいい

 今は風呂だ、補助燃料のダイアルを回し、走った、

 しかしまだ山奥を走るね、そして外灯もない場所に民宿みたいな宿がそれだ

 おばちゃんに券を見せつけ、脱衣所にむかった、服を脱いでる途中に思う

 けっこう着込んでるな〜早く入りたいのに、

 風呂の匂いがする あったかいお湯だー 体にお湯をかけ湯船につかった

 なんて極楽だ、でも指先、足先が痛い、しかしじょじょに体あったまり

 湯船を出て体を泡まみれにした、それを二回くりかえし出た

 着替えてる途中気になるものを見つけた、体重計だ、自分の重さではなく

 荷物の重さを調べたかった、量る、約7Kg,それはそうだ体がいたいもん

 体から蒸気を出しつつ宿をでて 野宿先を決めなくては行けない

 でもガソリンだな〜 しかしここは山奥少しでも次の寺の近くで賑わった

 場所の近くで寝たい、すると雨が降り始めた、いそいでRaincoatに着替え

 ガソリンスタンドへ 案の定一本道で見つかった、つぎは寝る場所だ

 都会へ、標識で見ると都会らしい名前は30Km先だよし行こう

 山の中で雨に打たれ道が開けたこの頃には体の末端は冷えきっていた

 寝る場所だ、僕は昨日の野宿先を駅の近くに掲示している地図で見つけた

 よし今日もそれで行こう駅までに飯だ、このとき重宝するのが

 カップラーメンだ、外もあったかい、体の中もあったかい、

 液体も入っている、のども潤う しかし今日は風が強い、

 僕の体の調子はプラスマイナスゼロといったとこだ、

 駅にすぐさま向かい、地図を見た、昨日のような場所らしき文字は

 書いてなかった、

 仕方がない、どこにしよう?

 最初から考えていた、道の駅に野宿しようとシフトし

 探す。あった。

 そこだ、急いで階段を下り、いやしかし寒い

 大きな橋を渡る すごい風で原付に乗ってる僕でも風に流される

 辺りは外灯が少なくなってくるとあった 道の駅。

 すぐさま右折、

 早く横になりたいと思いつつ、トイレに行きその辺を散策、

 ビル風のようにすごく寒く強い風が僕の冷えきった体に当たる

 風呂入ったのに...

 最初は道の駅の玄関付近に寝ようと思ってたけど

 防犯的にあと寒さとの関係で建物の裏に寝ようと向かう

 先客がいた、その方はテントを建てて寝てるらしい

 ラジオの音が聞こえてくる近くに自転車がある、自転車でお遍路かな?

 まぁ大丈夫だろう、その隣に寝袋を広げ原付も近くに止め

 でも寒い、寝る前にミルクティー飲もう。

 あったかい、

 そろそろ寝ようか、寝袋に足をもぞもぞして大事な荷物を寝袋の中に入れ

 チャックを締めたのだが寒い、完全に外の風が入らないように顔出しの部分

 も締めても寒い、多分原因は風もある、

 そうか冷たいコンクリートの地面だ、寒くないそう言い聞かせ眠った。