Lo5

88 temples of Shikoku 1 of 8

 今から約一ヶ月前に原付(カブ50cc)で旅に行ったわけでありまして

そのことを書こう、すぐに忘れてしまうんで。

まず、なぜ行ったか?

一番は高知県佐清水に僕の祖父の故郷がありまして、僕の家の墓があり、

そこに墓参りがしたい、何年も行ってない、

700Kmも何もなしで行くのはさみしいな、

じゃあそこに味付けをと思い

四国と言えば、四国八十八カ所参りだ、なんて訳だった。

(でも昔から参ってみたかったんだ)

一日目

まず、神戸のしんこうフェリーに朝5時頃に、乗船しなくてはならない、

なぜ船なのか?

理由は、原付で行くと言う事にある、

普通地図で見れば大阪の方から行く場合、淡路島を経由して四国に入る、

でもぼくは、原付。

朝3時半、自分の町を出た。

まだ暗い国道二号線はトラックが結構走っていてちょっと息苦しい。

少し道に迷い携帯電話で道を見つめ直し、入船場に着いた。

フェリーに乗るのは、小学校に行ってた頃かな?幼稚園に行ってた頃かな?

だいぶ昔だとゆうことだ。

原付は船に入るの最後らしい、

最初は運搬車、貨物車、乗用車、二輪車の順に乗船し、

乗船といきました、四階建ての船に。

まず荷物をよく船で見るであろうだだ広いだけの場所に荷物を置き

幼かった頃に乗った頃とが違うことをしにいった、たばこを吸いに、、、

船は動き、朝の神戸の町を、明石海峡大橋を眺め、乗船時間四時間の

最初の旅スタートだ。

目が覚め船は着いたらしい、誰も乗ってない、急いで原付を飛ばし

高松の町を爆走、最後に向かう八十八番目の大窪寺の後何キロと掲示した標識に別れを告げ

さぬき市、峠越えおし、100Km原付を飛ばし徳島県第一番札所霊山寺

午前12時頃到着、参る前にまず二日ほど前に大阪で駐車違反の罰金を

お供えして、はなばだしくスタートだ。

一番札所には、やはりバスから降りるおじいさん、おばあさんたちが

白い衣装に身を包み 参るための装飾品を付けて、参拝を初めていた。

僕は衣装などにはあまり興味がないので、いや参ることに意味があると

思っているので、そうゆう物は買わなかった、でも納経帳と言う物だけ

購入し参拝しはじめた。

第一番札所霊山寺、第二番極楽寺、第三番金泉寺、第四番大日寺

第五番地蔵時、第六番安楽寺、第七番十楽寺、第八番熊谷寺

この頃から晴れ男だと思っている僕に嵐のような雨が降りしきり始めた

Raincoat来て飛ばし始めた、僕のヘルメットは半ヘルメット、

大きな雨の粒がバイクと同じスピードで僕の顔面にぶつかってくる

きやすめに、サングラスを掛け目だけかばい始めた、でも口はピリピリする

すると原付もガソリンがほしいと駄々をこね始めスピードを落とし始めた

そこからガソリンスタンドがどこにあるかわからず途方にくれ

歩き迷い始めた、ガソリンスタンドはあったものも、

つぎの札所がどこにあるかわかわからない、

現地の人に道を尋ね、雨の中参拝、第九番法輪寺 第十番切幡寺

あたりは暗くなり始め第十番藤井寺、しかし時刻は六時頃、寺は開いてる

誰もいない寺、納経帳に記帳してもらう所にも誰もいない、

僕は納経帳に記帳してもらいたい、

でも僕にはここが今日は最後の寺です、明日また来なさいと感じた、

でも何時から何時まで記帳してもらえるのだ?

と思いつつ今日の寝床を探し始めた、公園で寝ようかどこかベンチがあれば

寝れるのに、暗い町で探しまわった、どこにもそれらしい寝場所もない、

と言うかまだ四月、外は寒い雨の後だそれになぜか風邪が強い。

迷ったあげく、屋根のある場所は諦め駅の近くの地面で寝ようと決意し

寝るのに時間があったので駅の近くにある地図でも見ていた、

するとお遠路さん用の無料の寝どころが書いてある 「おっ」

すぐに広げていた寝袋をぐるぐるに体に巻きつけ、エンジンスタート、

500m走った頃に小さな小屋があった、トイレ、二畳ほどの寝床が二つ、

壁はないが屋根がある、極めつけにコンセントがあった、最高の寝床だ。

今振り返るが野宿したとこで一番よかった。

原付を厳重に施錠し、ぐるぐる巻きの寝袋を広げ、びちょびちょの靴下、

靴、Raincoatを乾かし、いつの間にか寝ていた。