Lo5

88 temples of Shikoku 3 of 8

寒いなぁー朝6時30分閉め切った寝袋から顔を出した、よく起きれたな

すぐさま次の札所へと...

寝袋を丸めていると、隣にテントを建てていた人が同じように、出発の準備を

していた、その方とすこしおしゃべりした、その方は僕が推測したとうり

自転車でお遍路参りをしていた、太陽がすこし上がってきた

なかなか袋のなかに入らない寝袋に格闘し、おっちゃんに別れを告げ

まだ交通量の少ない道路を通り、昨日通ったな、

風が強くてフラフラして走った橋

また、風に負けてしまった、つぎの、札所遠いなぁ

今日は本当に綺麗な空だ、青い空、朝の匂い、緑の山々、最高の運転日和だ。

次の札所は少し遠いい、快調に風を斬る、スタートだ

第22番平等寺、次の寺遠いいな22キロ

山道、坂道、交通量の多い道

第23番薬王寺、本当綺麗な風景だ、一人ではもったいないほどだった

でもほとんどのひとは言うだろ、そうでもないと

原付に戻る、おじさんが寄って来た、車で参拝してる方(Bさん)だ

よく聞くたわいもない感じの話、若いのに、原付で、

ですね少し変わり者です。

ほんとに天気がいい、次の札所は88キロ先、うそーー

市街から出て、道が海岸沿いにクネクネし始めた、高知県独特の海岸の風景

これを見ると高知出身の方なら故郷の思い出が出てくるだろう

しかしこの頃から原付からイヤーな音が聞こえ始めた

その時は、まあしゃーないやろうなこんなに連続して走ると

エンジン音の性格も変わるやろうなぁ

室戸岬にやってきた、札所は山の上だ結構急斜面の構造物を走る

第24番最御崎寺、参り終わり駐車場に戻る、

これこそ普遍的になんて綺麗な景色だ、一服、一服

なにせ約100キロの道のりを休憩なしだったしね

急斜面の道を走る足下がひやーってなった

第25番津照寺、その時たばこ屋さんがあった、

なぜなら明日ぐらいにいけるだろう墓参りにお供えしたい物

Seven star が売っているかどうか、コンビニ売ってるじゃん

このころ、震災の影響で日本煙草の在庫がなくなってどこにも売ってない

人通りの少ないとこなら売ってるかも?

タバコ屋のおばちゃんに在るか有無を聞いた

しかし、やはり僕と同じくコンビニ売ってなかったら

こっちに売っているんじゃないかと探しにくる

在庫切れだ、仕方ないまだ何百キロも先だゆっくり探そう

そして走らせる、第26番金剛頂寺、次も遠いな

33キロ、シャリシャリシャリシャリ

第27番神峯寺、また遠い、38キロ、シャリシャリシャリシャリガチャン

高知市街地に入ってきた次から近い札所を参れる

しかし近い札所を参るのはありがたいが道に迷う

第28番大日寺、第29番国分寺、第30番善楽寺、そして案の定迷った

ただいま三時半

つぎの札所は少し厄介だ、地図を見る限りトンネルを抜けて山を登る

とくにもかくにもバイブルに何回も目を通しやっとのことで、

第31番竹林寺、しかしここで思っても見ないことがやってきたのだ

いつものように駐車場に原付を止めた、順序どうりに山門の仁王像の間を通り

僕は、幅7mくらいの階段の真ん中から歩き始めた、その時だ

僕の右辺前方に、黒色の長い服に数珠を首から下げていて頭を丸めている

足下もそれらしいものを履いている

どう見ても坊さんだ、坊さんも修行しているんだと思い一瞬だけ見て

階段の方に目をやったそして一秒も経たないうちに前を向いた、

あれ?

坊さんは?

どう考えても一秒経たないうちに視界から見えなくなるほどの

高さにはいなかった

ほんとに二度見程度のスピードで見た、いないどこにもいない坊さんは

こんなこともあるんだな、いつもどうりお参りしていた、

白い服に身を包んでいる年上の方たち、

棒を持ち、白いショルダーバックをさげてそこに書いてある文字

「同行二人」

うそ、もしかして、

同行二人、この意味は四国霊場八十八カ所参りは、弘法大使(空海)が

修行した場所だ、この霊場を参ってる方は弘法大使(空海)と

一緒に参ってると言う言葉だ、

俺が見た二度見して消えた坊さんは、弘法大使だったのか

不思議な感じだった、

急がなきゃ、また道に迷い、第32番禅師峰寺、また道に迷い、

大きな橋を渡り、前方に坂本龍馬記念館が近くにと看板が、

海岸沿いの道、前方の車多分お遠路さんだな

札所が近づいてくると標識で教えてくれる、その度に

同じ方向にフラフラしながら曲がって行く、少し事故りかけた時もあった

ようやく着く第33番雪渓寺、線香を灯しているとおじさんおばさん夫婦が

話しかけてきた、兄ちゃんごめんなぁ道わからんくてフラフラしてたやろう

大丈夫やった?

あぁたぶん前方に走ってたフラフラしてた車の方だやっぱり当たってたんだ

大丈夫ですよ、世間話で花を咲かせた、その頃から駐車場で僕より先に

毎回見る人がいた僕の推測だが単車で参っている方(Aさん)だと思う

まぁまたがっているのを見たんだが、Aさんに話しかけた、

僕と同じく迷いまくっているらしい、また会いましょうと言い別れた

ただいま、17時をすぎた頃だ納経所は閉まる時間、今日は、高知で野宿か

その前に、坂本龍馬記念館に行こう、最近名前が流行っているしね、

向かった来た道と逆に少し坂道を通り到着、人がいない、何か暗い、閉まってる

まぁいいか、来るときに坂本龍馬記念台とかなんかの標識を見たのでそこに向かう

大きな駐車場なのに車が少ないな駐車料金、50円、50円!!

安いな、周りはお土産屋さんなどのお店がやっていた、だが時間的に

もう閉め始めてる感じだった、記念台、記念台、

そこにはおおきな坂本龍馬だ、

辺りは海岸だ少し散歩しよう、潮の香り、海風、高知独特の岩肌、日本だな、

そこにウエディングドレスを来た奥さん、タキシードをきた旦那さんがら記念撮影隊に写真を

取られていたなんとも幸せそうだった、ええなあ....

その頃ここで寝ようかと考えたが、おなかが減っている 高知市内に向かった

走ってみると結構遠いいまちは都会らしさを出していた、高い建物、明るい街灯、広告の灯り

おなかが減った、飯屋、飯屋、王将、ねー

仕方なくカレー屋、おいしくもないまずくもない飯、まあーでも腹は満たされたからよし

次は寝る所だ、近くに交番がある公園に寝よう外灯も多いいし結構繁華街のところなんだが

まぁいいか疲れているし、そのまえに原付を止めないと近くでも良かったんだが邪魔だったし

いろいろと駐車禁止と書いてある看板がある駐車違反になるのをこりごりだ、

もう始まる前にお供えしたしね

交番に行き駐車できる場所を聞き、頑丈に施錠して、公園に戻った、

まだ21時だ、寝るのは少し早い、建築士の学科の本を持ってきていたので

それに目を通している、外は本当に寒い、ミルクティーを買いすこし手と体を温めながら

23時頃になっていた、

今日寝る場所は、腰掛けようのコンクリートの上に寝ようとし絵袋を広げていた

すると、変なおっさんが近づいてきた、

「兄ちゃんこんなとこで寝たら危ないよ、俺もこの近くで寝て、金取られた」

なんてことを言ってきた、酔っぱらいだ、でも僕は

「他に野宿で寝やすそうなとこありますか?」

と聞くと、こっちの公園ならあんぜんや教えたるわ

普通なら危ないからついて行かないが、僕は、ホロホロついて行った

寝袋を丸め、ついて行く近いと言うのですぐだろう、

商店街を抜けいかがわしい店の辺りを通る、ホストや客引き、体格のいい怖そうな人

その間を通って、ビルとビルの間に公園があった、先客がいた

一人の男の周りに6〜7の警察が囲んでなんかあったらしい

寝れるか〜そう思い、酔っぱらったおっさんに無理と伝えた

おっさんと元の場所に戻った、酔っぱらいだ、いろんな人に話しかけていた、

皆が面倒くさそうな顔をしていた、

僕は、何回もおっさんに危ないよと言われたが、もう考えるのもしんどかったので

寝る準備をしながらおっさんとしゃべった、いい人そうだだが切れると何をするかわからない

感じのないようだった、おっさんは、僕が心配なのか、俺、またちゃうところで飲むから

ちょこちょこ顔だすわといい、姿を消した、

ふぅ今日もこれで終わり、寝よういつも通り寝袋に貴重品を入れ僕も入り寝た

スヤスヤ寝ていると何かが突いてくる

起こされた、警察だ、軽く事情聴取、警察も言う、「この辺危ないよ」と

知ってる、寝かせてくれ、そう思いまた寝た、おっさんがやってきたみたいだ

僕もタイミングよく目を覚まし、「おっちゃん大丈夫やで」、「そうか、またくるわ」

また自転車が遠のいて行く音がする

またタイミングよく目が覚め誰か来た、警察だ。「兄ちゃん大丈夫か」

只今午前3時だ、勘弁してよ〜

また、おっちゃんがやってきた、

「大丈夫か」

「大丈夫』

「そうか兄ちゃん俺帰るわ、気いつけてな」

それからおっちゃんも警察も来なくなり、朝がやってきた。